WindowsもMacもラズパイも。Xojo1つで開発できる!

システムの受託開発では、Windowsアプリケーションの開発を請け負っている企業と比較して、Macアプリケーションの開発を請け負う企業はそれほど多くありません。さらに、Windows、Mac両方の開発ができる企業となると、さらに少なくなります。
今回インタビューしたクレアシステムズ様では、Xojoの創業当初からXojo(旧Real Basic)を使って、Macアプリの開発を行っており、Xojoの開発パートナーでもあります。
クレアシステムズ様がXojoを使い続ける理由について代表取締役の関根 裕宣 様に詳しくお聞きしました。


ーーまず貴社のことを教えていただけますか?

ソフトウェア開発業です。平成7年7月7日に創業しました。
アプリ開発のほか、RFIDやQR読み取り機能を使ったハードを含むシステムの開発も行っています。


ーーXojoとの出会いについて教えていただけますか?

最初期のCrossBasic(Xojoの前身。販売開始時の製品名)を手に入れたのがきっかけですね。98年にCrossBasicがREALbasicに変わって、ちょっと使ってみたらわかりやすくて面白かったので本格的に使い始めました。


ーーVisual Basicからの乗り換えではないのですね。

むしろVisual Basicは全然しらないです。ずっとMacを使っていましたので。
昔はTHINK Pascal、THINK C、CodeWarriorなどを使っていました。
Xojoを使うようになったのは、システム開発中に検証ツールや業務改善ツールがなかったので、それをXojoで作って使っていました。Mac、Windowsどちらの環境でも使えるので効率が良かった。
むかし、WebObjectsを使っていたのですが、実行したときに発生するエラーを検証するツールをXojoで作ったりもしていましたね。インハウスプログラマという感じでした。


ーーもともとは社内での業務改善に使われていたのですね。
ーー社外向けの開発はどのような経緯で始められたのですか?

教科書のデザイン会社に勤めている知り合いの話なのですが、社内のMacにインストールされているフォントがバラバラで管理できていなかったそうです。英語の教科書を作ってみたら、フォントのピッチがおかしくて作り直しになってしまうようなこともあったとか。
それで私に相談がきたのでシステムで解決する方法を助言したのですが、その知人がITベンダーに開発を依頼したら、「Macはできません」と言われたり、「調査するので調査費含めて数千万円です」などと言われたそうです。
それならばということで私がXojoで開発し保守管理も含めて提供しました。これがXojoで初めてやった仕事ですね。


ーー最初はMac向けの開発だったのですね。
ーーWin向けの開発ではどんな仕事がありましたか?

ある企業で医者が使う診療サポート用のソフトを作ろうとしたのですが、医療業界はMacの使用率が高いので、WinとMac両方で動作するソフトを開発することになったそうです。ただ、当時(2009年頃)はWinとMac両方で開発できる企業が少なく、費用も高かった。
回り回って弊社に話がきたので、Xojoで開発しました。クライアントに紹介された医療に詳しい方が設計をし、私がXojoで画面とコードを作成しました。XojoならWindows用とMac用を同時に開発できるのでサクサク作れましたね。大体2か月半くらいで作りました。

他企業の見積もりでは1千万円を超えたそうですが、弊社での実際の工数はその見積もりの5分の1程度でした。
我々よりもクライアントの方が驚いてましたね。こういうことができるのはXojoのおかげです。
その会社の担当者さんとはこれが縁で現在もお付き合いを続けています。


ーー他社の5分の1で済むとは本当に凄いですね。
ーーほかに行政のシステムでもXojoを利用しているとのことですが、どのようなシステムでしょうか?

行田市のNPO法人「さくらメイト」がおこなっている支援事業のシステム開発を行いました。高齢者や障害者など地域で困っている人を助ける取り組みです。

地域活性化、共助共栄、地産地消を考えて、支援が必要なお年寄りに対し、少し若いお年寄りがお弁当を作って提供したり、なにか困ったことがあれば手伝ってあげたりして、みんなが幸せになれるという仕組みです。支援者には支援を行うごとに行田市内で使える商品券をプレゼントする。その商品券は必ず市内で使われることになるので、地域内での流通が盛んになると。
その仕組みのシステム開発を頼まれたのでXojoで開発しました。
データベースで利用者と支援者の情報を管理し、デスクトップアプリケーションでサーバーシステム、クライアントシステムを構築しました。高齢者の要望をデータベースで管理し、その要望に応えらえるスキルを持つ支援者をマッチングする機能を搭載しています。さらにWebアプリケーションとiOSアプリを開発して、支援者が携帯電話で利用者の健康状態を入力したり、チケット(利用者が支援を受けるためにあらかじめ購入する券)のQRコードを読み込んだりできるようにしました。


ーーこれをXojoで作ることにしたきっかけを教えてください。

クライアントシステムをMacとWindowsで使いたいという要望があったためです。そうなるとXojo以外の選択肢がありません。
また、Xojoならどんなアプリでも内部コードはコピペで使いまわせるので。実際、これらのアプリのコードは共通しています。

それから「高齢者見守りシステム」も弊社で開発しました。ネットワークを介して情報をサーバーに送り、元気かどうか見守るものです。


ーーRaspberry Piを使ったシステムとのことですが、どのような仕組みでしょうか。

Raspberry Piに、動体センサー、および環境(温度、湿度、気圧)センサーを搭載した筐体を作り、高齢者を見守るものです。筐体にはボタンがついていて、ボタンを押すとサーバー経由でご家族や支援者宛にメールとLINEを送るようになっています。
サーバー側のシステムもXojoで開発しています。高齢者の要望をデータベースで管理し、その要望に応えらえるスキルを持つ支援者をマッチングする機能を搭載しています。筐体には追加でNFCのリーダをつけて、ボランティアの人が来たときにタッチしてもらうようにしたり、BluetoothのリーダもつけてiPhoneで近づいたらわかるようにしたのですが、だんだん費用が高くなってしまったので、これらはいらないなということで取り外しました(笑)。

Web APIを使って天気予報を読み上げる機能も付いています。

音声出力はOpen JTalkですが、呼び出しの機能はXojoでつくりました。
たしか5行くらいのコードで実装していますね。
(インタビュー時に実際に天気予報を流していただきました。)


ーーたった5行で実現とはXojoならではの手軽さですね。
ーーXojoだと工数が少なく済むという話は他のユーザー様からも聞きますが、その理由はどういった部分だと感じていますか?

コードをだらだら書くことがないですね。すっきりと書ける。それから組んだコードの問題点が一発でわかります。ほかの言語で書くと、デバッグの時に長いコードを目で追いながら探すことになる。
でもXojoだとどの処理がどこにあるのかすぐにわかります。メンテナンスビリティが非常に高い。

先日、見守り安心システムで運用方法を一部変更したいとの要望があったので、修正して納品したら動作しない機能があると言われました。で、該当機能を調べてみたら一発で修正漏れがわかりました。そういうところが良い。
それから、今はどのIDEにも搭載されていますが、Xojoではインテリセンス(コーディングの際の自動補完)がかなり早期から実装されていました。これが非常に使いやすく、Tabキーを押すだけで候補が上がってくるのが良いですね。


ーーたしかにインテリセンスの入力は快適ですね。
ーー最後にXojoに対する今後の要望などあればお聞かせください。

今もリファレンスをよく使うので、完全な日本語のリファレンスがあると良いですね。
それからXojo Cloudの日本ホストがあると嬉しいです。Android対応も期待しています。
これほど高機能で、それでいて手軽なものって唯一無二じゃないですか。
Xojoがもっと広まってくれると嬉しいですね。



ーーインタビューしてみて

Xojoの最初期から使われているだけあって、Xojoそのものに対する知識が深く、また、目的に沿って様々なプラットフォームを使いこなしていることが印象的でした。
開発工数が5分の1になるという話は非常に魅力的ですが、Xojoを利用しているユーザー様はみな同じ感想を持っています。

最近では長い時間をかけてじっくり開発するよりも、スピーディに作って業務課題を解決する流れが主流になってきました。このような時勢においてXojoが最適な開発ツールであることを証明している方であると感じました。




ーークレアシステムズ様 企業情報

平成7年設立。
受託システムの開発業で、Windows、macOS、Linux、iOS、Web、Raspberry Piと、様々なプラットフォームのシステム開発を請け負う。
RFIDやQRコードを利用したソリューションの対応も可能。
Xojoの開発パートナーであるため、Xojoをつかったあらゆるシステムの開発支援が可能。

株式会社クレアシステムズ


Xojoを使って開発したアプリ情報

診療用サポートプログラム

病院の診察で使用するアプリケーション。Xojoで開発を行い、WindowsでもMacでも同じように動作する。
プラットフォーム:Windows/Macデスクトップアプリケーション
開発期間:[2ヶ月半]

見守り安心システム

行田市のNPO法人「さくらメイト」が提供する高齢者や障害者を支援するサービスの管理システム
プラットフォーム:Windows/Macデスクトップアプリケーション、Webアプリケーション、iOSアプリケーション
開発期間: [4ヶ月]

高齢者見守りシステム

高齢者向け支援サービス
プラットフォーム:Windows/Macデスクトップアプリケーション、Raspberry Pi
開発期間: [ソフトウェアに1ヶ月、ハードウェア製作に2週間]