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Xojoで実現するスマートホーム

Xojoで実現するスマートホーム

2015.11.16 Xojo, inc. 活用事例

Erik Fohlin 氏はイギリス Moodifier Limited 社 のCEO  で共同創業者です。この数年、氏とそのチームでは環境に優しい IP 接続型のLED 照明コントロールとホームオートメーション・セキュリティシステム「Moodifier」の開発を行ってきました。

訳注:この記事は、Xojo社のケーススタディに掲載された記事を翻訳したものです(原文)。

同社ではこのシステムのために製品として独自のハードウェアとソフトウェアの両方を開発していましたが、Philips hue(ワイヤレス LED 電球システム)や IP 監視カメラのような他社製品も自社システムに統合して管理できるシステムを開発しました。

Moodifier を操作するソフトウェアは Xojo で開発されており、Windows と Mac の両方で利用できます。家庭で Windows/Mac のパソコンやサーバー上で24時間休まず実行しておくデスクトップアプリケーションです。独立して動作する iOS や Android アプリ(Webアプリケーション)も提供していますが、プラットフォームの規格や制限などの理由で、Windows や Mac のホームサーバーアプリケーションに比べると機能はかなり限定されています。

時が経つにつれ、誰にでも導入してもらえるような、エネルギーとコストの節約に貢献するスマートホームサーバーのニーズが高まっていることに気づきました。そこで、ソフトウエアを実行する別の方法を模索することにしました。Windows 用の Moodifier ソフトウェアがとりあえず動作する Intel の compute stick(USBメモリ型の超ミニPC)のような機器を試してみましたが、ポートの制限や安定性に不安が残ります。

デスクトップから Raspberry Pi へ

Fohlin 氏はこのように話しています。「Raspberry Pi 2 も試してみることにしました。すると自分たちのニーズにもっと合っているということがわかったのです。さらに価格ももっと手頃でした。自分たちにはこのプラットフォームがぴったりだったのです。
Raspberry Pi 2 を採用する際に問題になったのは、別のプラットフォームをもう1つ採用することで、また別のソフトウェアの開発と維持を行なう必要が出るのではないか、という点でした。自分たちのように起業したての小さな会社にとって、必要以上の数のプラットフォームに対応させるため、別々のアプリケーションを開発・管理をしていくことは、経済的な死刑宣告になりかねません」

「開発者であり CEO でもある私が、会社を運営する上においてビジネスの視点から見た場合、Xojo で Raspberry Pi 2 のアプリケーションをビルドできるようになったということは大変うれしいニュースでした。今自分たちが持っているプログラムの再利用が可能になり、またそのプログラムを(Windows、Mac OS X、x86 Linux などの)その他のすべてのプラットフォームにも同様に利用できるので、Raspberry Pi プラットフォームへの対応を進めていくことで、最終的に価格競争力を持てるようになるのです。
私たちは今Windows、Mac OS X、x86 Linux、Raspberry Pi 2 の各プラットフォーム用の新しいMoodifier のウェブアプリの開発を進めています。
現在の Windows/Mac OS X 用のデスクトップ Moodifier アプリケーションと同じような機能を持っています。今後は RPi2 GPIO を利用して、ホームオートメーションとセキュリティーの分野で新しい可能性を探ってみようと考えています」

「Raspberry Pi 2 から数多くのユーザーが同時にアクセスしていたとしてもきびきびした動作をさせるために、ウェブアプリでのHandleURL イベントの使い方を拡張しようと考えています。サーバー上でセッションなし、クライアント側のプログラムなしで、要求に応答するHTMLを出力するだけなのでかなり高速で動作させることができるようになります」

チームでは現在、スタンドアロンで動作する Raspberry Pi 2 用の Xojo アプリとして( Windows でも Mac OS X、x86 Linux 上でも動作可能)、次期 Moodifier システムとインテリジェントハウスの心臓部を開発しています。住宅設備市場で価格競争力を持った、スマート LED 照明ソリューションが今後も提案され続けることでしょう。

スクリーンショット