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トライ&エラーで自社に最適化されたシステムを作っています

音楽配信サービスKKBOX社でのXojoの使われ方

日本、台湾、香港、シンガポール、マレーシア、タイとアジア6カ国で音楽のストリーミング配信を提供しているKKBOX。そのオフィス内でXojoが使われています。今回はXojoの利用事例として、System Development Sectionの植田洋一様、Business Dev & Label Relation Sectionの永島直樹さま、増田美千代さま、東條里美さまにお話を伺いました。

 


まず、KKBOXというサービスについて教えてください

KKBOXは音楽のストリーミング配信サービスで、世界6カ国で提供しています。iOS/Androidなどのスマートフォンやタブレットアプリのほか、Windows/Mac OS Xなどデスクトップでも視聴できます。元々は2004年に台湾ではじまったサービスで、アジアの音楽を中心に全地域で3,000万曲以上を配信しています。

特徴として音楽配信だけでなく、Listen Withというソーシャル機能も提供しています。自分が聴いている音楽を他のユーザとリアルタイムに共有できる機能で、チャットもできます。例えばコンサートなどのイベントがあると、アーティストのListen Withで英語や中国語、日本語が折り混ざったチャットが展開されます。日本オフィスではKKBOXの他、うたパスというKDDIが提供している音楽聴き放題サービスのサービス運営も手がけています。

▶公式サイト:KKBOX -1ヶ月無料で楽しめる聴き放題音楽アプリ

画像「KKBOX 1ヶ月無料で楽しめる聴き放題音楽アプリ-KKBOX」

KKBOXの魅力を教えてください

Listen Withを通じてユーザが自作プレイリストを公開したり、音楽をただ聴くだけでなくチャットでソーシャルに楽しむことができます。さらに店頭やイベントで聴いた音楽をすぐに探して聴くこともでき、新しい音楽との出会いが増えるでしょう。

また、キャッシュ機能があり4,000曲までスマートフォンの中に保存できます。空港などでキャッシュ保存しておいて、飛行中も音楽を楽しむと言った使い方ができるのでストリーミング配信だけでは難しい楽しみ方が生まれます。その他、歌詞表示機能ではカラオケ風に現在歌っている箇所をハイライト表示させられます。

業務の中でXojoがどう使われているのでしょうか

社内で「うたパス サーチ」と呼んでいるツールがそうです。台湾本社にあるデータベースから6時間ごとに最新データを差分で受け取り、日本で公開している全楽曲を日本オフィスで検索できるようにしたツールです。データベースはPostgreSQLを使い、利用者はWebブラウザからアクセスします。うたパス、KKBOXのデータ両方に対応しています。サーバはMac OS Xになっています。

 

うたパス サーチが作られたきっかけを教えてください

もともと楽曲を検索する仕組みがなかったので、台湾本社に問い合わせてその都度データを受け取っていました。それをExcelなどに入れて検索するといった運用を行っていましたが、これではお互いコミュニケーションコストが大きいですし、データも最新の状態とは言えません。

画像「インタビューの様子」

それを解決しようとして作られたのが最初です。2015年5月に開発を決めて、3日くらいでまず最低限の検索ができるものを作りました。その後、実際に使ってみて、現場の声を聞きつつ2〜3ヶ月かけて開発を続けました。その結果、楽曲のレーベルや歌手名、音源の長さ、公開期間なども検索や表示できるシステムになりました。現在は小さなメンテナンスを行う程度となっています。

Xojoはユーザ企業が自分たちの欲しいツールをそのまま作ることができるのが魅力だと思っています。開発会社に依頼、仕様を策定、検収、導入などのステップを経ることなく、トライ&エラーで自分たちに最適なシステムを簡単に作っていけました。もちろん導入した直後は様々な問題や要望が出ましたが、それらを乗り越えた現在は「何の不満もないツール」として業務の中で使われています。

Xojoを採用されたのはなぜでしょう

もともと私(植田氏)がXojoの前々身であるCrossBasicから使っていたというのが大きな理由です。Cやアセンブラ、Visual Studioなども使ってきましたが、現在はXojoに落ち着いています。Xojoの魅力としては、余計なことをしないで済むというのが大きいです。画面のことをあれこれ考えたりすることなく、コードの中身だけを書いていけば良い。画面上のコントロールもクラスも可視化されていて、処理を追いかけるのも簡単です。

 

今回、Web版で作っているのは配布が簡単だからです。デスクトップ版の場合、バージョンアップした時の配布がとても面倒です。それに対してWebアプリケーションであればXojoで作ったバイナリをサーバ側で差し替えるだけで完了です。また、Xojoの場合はWebもデスクトップも同じ感覚で作れるのが魅力です。

画像「開発者の植田さん」

今後のXojoに期待したいところは何でしょうか

業務用途で使う分には申し分ないと思います。自社用にクラスを最適化しており、ちょっとした作業もすぐにこなせるようにしています。強いて言えば日本語情報が足りないことでしょう。すでに慣れている人は問題ないですが、これから新しく使ってみようと考えている人にとって日本語情報は必須だと思います。

Xojoの問題ではありませんが、楽曲数が大量のためSQLの実行に時間がかかってしまっています。そういったデータベースのチューニングもトライ&エラーで日々改良を行っています。

Xojoを使おうと思っている人へ一言お願いします

Xojoを使うと少ない工数、少ない予算でアプリケーションを開発することができます。今の時代、システムを外注して長い時間をかけて作り上げるのは時代遅れではないでしょうか。ユーザ企業が積極的に自分たちのシステムを自分たちの手でリアルタイムに作っていくべきだと思います。Xojoはその良い選択肢になるはずです。


インタビューしてみて

Xojoをユーザ企業の中で使うと、自社に最適なツールをトライ&エラーを繰り返しつつ高速に組み上げることができます。インタビューの中では「何の不満もないツールです」という意見が出たのが印象的でした。KKBOX様では開発者と業務担当者の距離が近く、まさにDevOpsで開発が進められています。そうした高速サイクルの開発にXojoはぴったりな存在でしょう。

取材にご協力いただいたKKBOXの皆さま、どうもありがとうございました。

画像「うたパスサーチで作業中」

KKBOXさま 企業情報

2004年台湾にて設立。現在ではアジア6か国(日本、香港、台湾、シンガポール、タイ、マレーシア)で500以上のメジャー・ローカル音楽レーベルと提携し、3,000万曲以上の楽曲を配信している音楽配信サービスに成長。音楽を通じて人とつながれるソーシャルサービス「Listen With」が大人気。年々ユーザー数を増やしている。

KKBOX 1ヶ月間無料で楽しめる音楽アプリ

画像「KKBOXロゴ」